考えた人 → げん
描いてる人 → おさし
スーパースター → Hommarju
ハードコアという音楽って意外とPVMVがたくさんあって、居酒屋で思い出してみんなで爆笑することが多いのでまとめてみよ〜って感じで記事を書いたらイギリスのハッピーハードコアは全然少ないことに気付いてしまい、今更後に引くと無駄な時間になってしまうので掲載してみました。
ダッチハッピーハードコア、ジャーマンハッピーハードコア、UKハッピーハードコアの音の特徴を比べるのに良い記事になっちゃったね!えらい!(肯定ペンギンです)
まあ、意外とおもしろいので再生してみてね。再生するのが超大事!
ダッチハッピーハードコアの名手、DUNEです。あっ、DUNEだ!ってなる。体がDUNEを欲している。
RAVEやめらんねえよという最高の楽曲ですけれども、PVの存在に気づいたのは結構最近でした。知らないことはたくさんあるけど、恥ずかしいことじゃない!
DUNEは他にも色々PVあるので見てみてね。オランダはハードコア大国なのでPVがめちゃくちゃ多いよ!
ポップコア・ハッピーガバのTechnoheadあたりがおすすめです。謎のバカPV多し。
jam and spoonの別名義、TOKYO GHETTO PUSSYです。泣く子も黙るジャーマンハッピーハードコアアンセム!
ポップでサイケデリックなアニメーションとシノラー世代のファッション!時代!ドイツ人なのにこの内容、親日家だよね〜。
リリックの内容、映像も歌もジャケも全部合わせて、ナンバーワンカワイイ系ハッピーハードコアですよ。トラックタイトルの時点でキュン胸するじゃん?やんやん!カワイイ系のハッピーハードコアまとめの方がよかったな。今度やります。
個人的にVJの方がプレイしているとテンションが上がる映像第二位でございます。一位はダンボのピンクの象。
バ・・・ババア!!!!
「原田さん♪ 原田さん♪」でお馴染み、DDRにも収録されていた楽曲です。
シンディローパー風の歌姫(姫か?)が花畑中心に歌いながら踊り狂うリアルハッピーハードコア映像。
チープさ、楽曲との相性、こんな人が歌ってたんだというガッカリ感を考慮した結果、文句なしの第一位、加えて殿堂入りさせていただきました。
おわり
先輩DJのお姉ちゃんが昔ハッピーハードコアのDJをやっていたらしく、いらなくなったレコードをいただいた時の話まで遡ります。私のレコードライブラリは大半このパターンで構築されています。前任者の想いと共にプレイさせていただいております。いつもありがとうございます。
そんな話はさておいて、紙袋1つ分ほどのレコード群をまとめて引っ張り出した際、まだ紙袋になんか入ってるなと手につかんだのが真っ赤な10インチレコード。レーベル面には「D.H.S.S.」とレッチリ風のロゴが書かれておりました。
メインセクション前のブレイクビーツでドンドコ煽ってくる部分が超ツボだった。針を落として「アレのアレじゃん!うわー!アレだ!」と大興奮しました。
(その紙袋レコードをいただいた当時、山形県鶴岡のライブハウス兼クラブみたいな場所でドキュメンタリー映画の試写会があって、劇中にビタースイートシンフォニーが鳴るシーンがあったのでウッホウッホ言ってた。ちなみに RiP!: A Remix Manifesto という、音声エディターのみを使って曲を作るアメリカ人が語る、サンプリング・リミックスの在り方を題材とした映画でした。面白かったのでこちらもぜひチェックを!)
話がそれましたが、D.H.S.S.というレコードは3つの特徴があります。
1.カラーバイナル
色がついてるレコードです。普通は黒一色だけど、青、赤、オレンジ、緑と全7種類のレコードが存在します。
2.10インチ
ちょっとちっちゃいです。一般的なレコードは12インチで、レゲエと歌謡曲に多いものが7インチ。バッグにしまえて再生時の針飛びも少ない大きさ。
3.サンプリング
人の曲を使います。D.H.S.S.自体が「Department Of Hardcore Sample Stealing」の頭文字をとったものなのです。座右の銘です。
要するにカラフルでちっちゃくてかわいいのに、入ってる曲がえげつないサンプリングしてるって事ですわ!
3曲以外を刺し殺す気持ちで選びました。どれもスーパーウルトラ最高なので絶対聞いてね。
「いやブレイクビーツより4つ打ちの方がアガるでしょ」と思っていた時代はこの曲に会ってから終わってしまった。ベースも絡んできて暴力的なまでにハッピーな一曲です。D.H.S.S.はブレイクビーツが多いイメージがあるなあ。
New Decade – Get The Message のサンプリングです。いわゆるオールドスクールってやつね。原曲は最高。
最高。一番好きかも。序盤のブレイクビーツとキックと変なラッパみたいな音(スタブ”stab”っていうらしいです)だけで頭おかしくなるのに、ボブマーリーか。。。泣いちゃう。洗練された音、理想のハッピーハードコアです。D.H.S.S.はグルーヴがすごくって、トリッキーな展開がないのにずっと踊ってられるのが本当にすごい。ダンスミュージックの本質を踏まえていらっしゃる。ハラショー!
涙ハッピーハードコアの類ですね。非常にシンプルな構成は超弩級アンセム旋律を存分に引き立ててくれます。DHSSシリーズでは初の10インチ黒色レコードでありながら、レーベル面の裏には大きな文字で「END」と書かれていて、憂いを感じる一枚です。ちなみに私タバコの火を落として盤面をえぐってしまったので自分ではプレイできません。チクショー!
サンプリング元は ファイナルエクセス ですわよ。これまた最高。パワフルに泣ける。
Jon Doe です。トランスコアとかのイメージがある人なんだけどもね〜。ジョン・ドゥーって名前は日本語で言ったら「名無しの権兵衛」と同じ位置なんですってよ。身元不明の遺体とかそう呼ぶらしい。
DHSSシリーズがストップしてからはBnHってシリーズのレコード出してたんだけど3作で終わっちゃったな。Awesome 3 – Don’t Goネタのハッピーハードコア正統派で好きだなあ。
ちなみにこのBnHという盤面は「B&H」というイギリスのタバコ銘柄があるらしく、そこからサンプリングしてるらしいです。
ちなみにタバコといえば、SILK CUTSっていうハッピーハードコアのレーベルがあって、それも同名のタバコの銘柄らしいです。
ちなみにハイライトレコーズという私のレーベルもタバコの銘柄から取りました。
ハイライト吸ってないと怒られるので後悔しています。
よく聞かれます。
特にDJをやっていて、ハッピーハードコアが90年代のクソバカRAVE音楽だということを熟知している人から聞かれることが多いです。中古レコード店で売ってるわけないし(たま〜に置いてあるけど)、新譜なんてSpinnin’ RecordsのDJポール&メンセオぐらいしか無いでしょうし、(←2024年7月訂正、beatportにもbandcampにもデジタル音源が驚異的に増えました)どこで手に入れてんのか疑問に思うのは当然でござるよ。
結論から述べますと、レコード買うならdiscogs!(解説は面倒なので「discogs 使い方」とかでググってね。Googleはすげえぞ!)
他にもjunoでブート盤とかたまに売ってます。あとヤフオク!も注意してチェックするとなかなか良いもんです。明らかにDJやめた人が出品してるだろって状態のもの(箱ごと出品とか)は超狙い目。妻に怒られるんです。俺が引き継いでやるぞ、という気持ちで落札してあげましょう。単品で足元を見られている価格設定のレコードはとにかくムカつくので無視しよう。
レコードでDJしてる人があまりにも多いので知られていないかもしれませんが、ハッピーハードコアのデジタル販売は3〜4年ぐらいからけっこう増えてるように感じます。beatport、track it down、iTunes storeでもグッと数が増えてるんです。
増えてると言いつつも、数が少なすぎる!誰かがDJで使ってた曲しかない!もっと深く掘っていきたい!と感じる人も多いはず。そんなハッピーハードコアは最高野郎に朗報。いいインターネットがあるんですよ!
最高なのに全然使ってる人がいねえ。全力でオススメします。
トップページ左部の「Register」から登録して使えます。たしかペイパル決済だよ。
以下JALは最高、3つの最高ポイントを紹介します。
ハッピーハードコアは以外にもJAIL HOUSEからハウスも買えるし、ドラムンベース・ニューエナジーとかもたくさんあるよ。
産地直送って言いたかっただけなのでここは無視してもらっていいです。Just Another Label自体がレコードレーベルなんだよ。Here I Amをリリースしたレーベル!老舗!名門!
一曲0.5€だよ。2000円以下でJAL PREMIUM全買いできます。
注目してほしい点としては何といっても 3.クッソ安い に限る。だってiTunesの倍買えるし!
一点だけ注意していただきたいのが、「表示されてるのに購入できないトラックがある」ところでございます。レコードレーベルだし、レコード買って聴いてほしい曲なんじゃろうね。レコード世代最後の悪あがき。discogsで買ってあげましょう。
リストを作ってみたよ!代表曲5曲!聴いてみて、探してみてね!
ナイーブな話題で、レコードじゃなくてデジタル音源でハッピーハードコアをプレイすること自体どうなの?と疑問を持つ方もいらっしゃると思いますが、全然アリだと思うよ!オッケーオッケー!気難しい先輩の中には苦い顔する人もいるけど、レイヴは踊ってくれる人が主役!大丈夫!
でもレコードの方がプレイしてて確実にテンション上がるので、燃えてきちゃった人はレコードでやってみよう!大切な曲はレコードで持ってた方が絶対得するよ。あとでわかる!レッツトライ!
※2024年7月追記
bandcamp、beatportにも驚異的な数量の楽曲がリリースされるようになりました。使いやすいサービスを利用して探していくのが最もラクだと思いますが、当サイトとしては依然としてJALの公式WEBサイトをお勧めします。だって安いんだもん…
ちなみに筆者の場合、リマスター音源などがbc,bpでリリースされた場合はそっちで買っちゃいます。だって音いいんだもん…
そうとも限らない!愛と仲間というテーマのリリックやラブリーなバイブスが多いハッピーハードコアですが、ジャケットは気味の悪い謎のキャラクターや、意味のわからない生物を用いたものが数多くあり、慣れるとしっくりきます。(しっくりくるのもどうなんだろうか。)
とにかく、ハッピーハードコアという音楽しか持ってないアートワーク。(アートなんだろうか。謎は尽きません。)
今回はそんな怖いジャケットとステキな溝を紹介したいと思います。
「ファンタジー」とか「アイラブユー」というリリックでキメて、曲調もめちゃくちゃ超絶ラブリーハッピーなハッピーハードコア。なのにジャケがめっちゃ怖い。曲調と見た目のアンバランスさで言ったらナンバーワンですね。発注者が伝えたものとかなり差異が生まれた産物なのではないかと予想しています。「顧客が本当に必要だったもの」の画像を思い出しながら。
ちなみにB面のTRIPPYって曲もウォウイェイイェー系でめちゃいい曲なので結構プレイしてます。
学生時代、那須で開催された野外RAVEに行って、私の大好きなNo. 1ハッピーハードコアDJ・DJ HOSHI-Tさん宅に泊まらせて頂いた際、寝る前このレコードと目が合ってめっちゃこえーって思った記憶が鮮明に、はっきりくっきり鮮明に残っております。だって怖かったし。暗闇で笑ってんだよ。怖いじゃん。
呪詛の香り。スマイリーマークの対極と言っても過言ではない。
曲中の「イエー!」が断末魔に聞こえてくるレベルです。楽曲自体は大人気ミックスCDのBonkersに収録されてたことで有名でござんすね。テーテーテケテー、テケテケテーが一回聴こえると叫んじゃう曲ですね。テーテーテケテー、テケテケテーだけで十分すぎるのにピアノだの女だの入ってきて頭おかしくなる曲。
初めて見たとき、「これガバだろ」と決めつけて全然期待しないで針を落としたら興奮してしまって気づいたら「イエー」言ってましたね。
不穏・・・
コナンの犯人から顔のパーツ全部とって地球儀を抱えさせました。という感じね。
楽曲の方はトリプルJ節全開で直球ハッピーです。やっぱりトリプルJは歌が最高だなあ!
初めて手に取った時からずっと思ってたんだけど、左手の配置が謎すぎてどう見てもイチモツにあてがってるようにしか見えないんだよね。悩ましげな頭の傾き方もあいまってさ。性的趣向がヤバい人の現場目撃しちゃったみたいな場面だ。
てゆーか地球に挿入するマンに気を取られて気づかなかったんだけど後ろの太陽もなかなかナゾな雰囲気が・・・
ダッチハッピーハードコアの偽ワギャンランドは全然怖くないしかわいい。Pengoもかわいい。UKよりもオランダのアートワークの方が人気出そうじゃねーか。
でもオレらが求めているハッピーハードコアは違うんだ・・・
オレたちのハッピーハードコアは・・・
人を殺す為に訓練されて感情失ってる系の・・・。親と兄弟も自分の手で殺した系の人間。ストーリー上こういうタイプの登場人物と主人公が戦って仲間になるとめちゃくちゃ強いのでかなりアガる。死ねばかなり悲しい。
楽曲は今回紹介した中で一番好きかも。ブレイクでピアノがたらりらたらりら遅くなって「please, please dont leave me」からのピアノドッカーン!は一般的に「ズルい」と呼ばれている絶対にアガる構成です。
仙台の先輩オールドスクールDJまさおさん宅に行って「ダブりだから好きなの持ってっていいよ」って言われてウヒョウヒョやってたときに「完全にガバかトランスコアの見た目じゃねーか」と思いながら脇に置いといたら、隣で見てた大阪のDJ HORNさんから「知らんの?めっちゃアンセムやで!」と言われたので持って帰ったらめっちゃアンセムだった盤でございます。またHORNさんに助けてもらってしまった・・・。
イギリスの作家ジョージ・オーウェルの「1984年」という小説のビッグ・ブラザーという怖い登場人物を思い出したので。まあ、軍人はだいたい怖いよね。
あとこの曲が中毒性が高くて最高すぎたので紹介したくなりました。
WR17にて静岡のKUWAGATA MCさんにお会いする機会がありました。DJGEN個人の接点はなかったのですが、仙台の高山(DJ corefighter)さん、まさお(DJ Masao)さんあたり、先輩たちの話の中での登場人物としてちょくちょく登場していて、うなずき行為中心の先輩同士の昔話で(クワガタ・・・)と先の話が入ってこないほどの強烈なネーミング。そりゃ覚えますってば!昆虫だぞ! 続きを読む “Up Yours – Raving I’m Raving”という変なレコードの話
wikipediaによると、
ハードコアテクノの音楽のジャンルの一つ。イギリスの地方都市を発祥の地とする。 これより発展し、進化したジャンルをUKハードコア(UK HARDCORE)と呼び、現在の主流となっている。
とありますが、日本語wikipedia「ハッピーハードコア」の項目は最終編集者がDJGENのため定かではありません(2019/9/6現在、複数編集が加わってより正確で読みやすい内容に変更されておりました。読んでみてネ)。定かではありませんが、注釈なしリンク飛ばしなしで簡潔に、とてもわかりやすく噛み砕いて紹介したいと思います。
「ハッピー」は嬉しい、楽しい、幸福などという意味ですが、「ハードコア」は極端に露骨、徹底、筋金入りという意味。
なぜ?「ハッピー」と「ハードコア」、エロ本と教科書のような単語がくっついて、当然のように佇んでいます。
ハッピーは文字どおりの意味であり、楽しげな音を表現しています。
ハードコアという部分は、「ハードコア」という音楽が元々存在していたのです。
舞台は30年前のイギリスに移ります。
1980年代、イギリスで「セカンドサマーオブラブ(The Second Summer Of Love)」という流行が生まれました。
イベンターやプロモーターではなく、お客さんが主体となって、誰にも邪魔されない廃屋や倉庫で音楽イベントをやろう、お金稼ぎではなく、自分たちが楽しい場所を作ろうと、イギリスの若者は躍起になって取り組んだわけです。
このイベントを「レイヴ(RAVE)」と呼びます。
当時蔓延していた「エクスタシー」という最新ドラッグのリラックス&連帯感の効果も手伝って、大々的なプロモーションをするわけでもなく、口コミやチラシだけで毎週末に何千人規模のレイヴァー達が集まって、無名アーティストのアシッドハウスと呼ばれるジャンルで半狂乱になり踊り明かしていたと言われています。
ですが、セカンドサマーオブラブも下火になります。
公的な許可を得て入場料を高くして有名なDJを独占してお金稼ぎをした人、質の悪いエクスタシーでもみんな買うので質を落とした人、ドラッグの流行は問題だからレイヴの開催を禁止する法律を作った人、いろんな原因がありました。
セカンドサマーオブラブは社会問題にもなる巨大な規模の流行でした。
終焉後、レイヴァー達は一つ屋根の下からあふれ出したのです!
ロンドンなど首都周辺では「ジャングル」と呼ばれる、レゲエのディープで粘性のあるベースラインを強調した楽曲に対して、イギリスの地方都市では明朗なピアノとシンセサイザーが鳴る「ハードコア」の二極化が発生したとされていますが、DJGEN的にはこの時代の暗くてジメジメしたハードコアもいっぱいあってかっこいいし、わかりやすく美化した話っぽくてなんとも納得できませんが、そういうことにしておきましょう。
セカンドサマーオブラブ時代の音楽は「アシッドハウス」という、いわゆる4つ打ちのリズムがプレイされていましたが、その後はファンクが持つブレイクビーツのエッセンスを取り入れつつ、今まで主流だったBPMよりもずっと速い音楽に発展しました。ブレイクビーツを入れて速くするという点では、ジャングルもハードコアも根本的な考え方は一緒です。
この時代のハードコアを「オールドスクール(OLDSKOOL)」と呼んでいます。The Prodigy – Charly時代です。
1990〜1993年ぐらいの期間で、音源の量がえげつないほど多いため爆発的なリリースラッシュが続いていたことが伺えます。「掘っても掘ってもキリがなく、掘れば掘るほど沼に嵌る」「レーベル面に何も書いてないレコードや、Unknown – Unknown(作曲者・曲名不詳)がヤバい」と、仙台で20年近くオールドスクールをプレイし続けている第一人者のDJ Masao先輩は語っています。
当ブログ的には、1992年リリース、DJ Edge – Compndedをオールドスクール時代の代表曲として掲載したいと思います。
(余談ですが、レーベルの品番が001の盤は大体がとてもいい曲。立ち上げる際の気合が感じられます。)
聴いていただければわかる通り、オールドスクールは曲の構成が複雑なんです。突然ドラムが鳴らなくなったり、中途半端な長さのフレーズが入ってきたり、DJの立場からすれば、曲を覚えなければいけないため一度のミックスだけでもとても苦労します。
オールドスクールがレイヴァー達を熱狂させる中、後のハッピーハードコアの原型となる楽曲がリリースされました。
SMD#1は1994年リリースですが、ハッピーハードコアと呼ばれる楽曲のほとんどがヴァース→コーラス→ヴァースというわかりやすい展開で、今後この構成で作られていきます。(アーティストによって多少のアレンジはありますが)
踊る側になれば、お客さん同士一緒に盛り上がるタイミングが掴みやすく、明るいフレーズが一気に増えた時期もあり、この94年以降ハッピーハードコアという言葉が生まれ始めたのではないかと見ています。(当ブログではブレイクビーツが鳴るハードコアは「オールドスクール」と呼びます。この辺の楽曲は人によって呼称がかなり曖昧です・・・)
ブレイクビーツが主体で140〜160BPMが多いオールドスクールですが、95年以降グッと四つ打ちが多くなり、BPMも170〜180に落ち着きます。楽曲自体は落ち着きないけどね!速いし!
ポップでエネルギッシュでよりわかりやすく単調な構成に変貌したため、そういったサウンドの楽曲を「ハッピーハードコア」と呼んでいます。96年、97年、98年、99年周辺に集中してリリースされており、この時期のリリースラッシュも目を見張るものがあります。ダークな雰囲気が完全に取り払われて、ボーカル楽曲が増えてよりポップな要素が多くなったことにより大衆的に受け入れられる音楽になりました。
そのことから、オールドスクールを文字って「ゴールドスクール(GOLDSKOOL)」と呼ばれることもあります。東京ハッピーハードコアレジェンドのDJ EVILさんがそう呼び始めたと聞きました!EVIL先生!
この後にトランスコア・ハードエナジーの流行が訪れ、UKハードコアと呼ばれる現在の音楽へ変貌していきます。雑。
(ちなみに96年以降あたりもブレイクビーツ主体のハードコアがリリースされてて超カッコいいです。ブレイクビートハードコアって呼んでます。これも曖昧だよね〜)
「ハッピーハードコア」自体、UKハードコアを含むそういう音楽の総称だったり、音楽ゲームの楽曲を指したりだったり、ハードコアパンクのジャンルを指す言葉でもあります。
このブログではUK RAVEカルチャー内のハッピーハードコアを中心に記事が回っていくよ。
「古い楽曲」「歴史的に覚える必要のある楽曲」というイメージを払拭すべく、ハッピーハードコアにしか存在しない独特の魅力を、ブース以外の場所から伝えられたらいいなと思っているよ。
ハッピーハードコアという音楽自体が持つバイブス・ラッシュ感はもちろん、DIY精神やUNITY精神みたいな文化的な側面も受け取って感じてほしいよ。
よろシクラメン!